TRICKSTAR 製品開発ブログ #004製品軽量化のアプローチ


製品開発ブログ#004『製品軽量化のアプローチ』

今回ご紹介するのは…

こちらのNinja250バックステップのヒールガードを例に製品軽量化への小話をしたいとおもいます。

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以前の製品開発ブログで材料特性についてを記載しました。(2019年3月15日のブログ)

その時のブログでは強度や剛性の観点では”強いほどエライわけではない!”という説明をしました。

しかし重量・軽量化という観点では”軽いはエライ!”のです。

従って、製品開発において軽量化は重要な課題の1つです。

では、どのようにして製品の重量を導き出すかと言えば、ズバリCADです。

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↑↑これは上の図の黒枠を拡大したものです。↑↑

最近のCADはとても優秀で材料を入力すれば、重量も自動で計算してくれます。

左上の6063-T6がヒールガードに使用するアルミ材の番手になります。

ひと昔前のCADでは体積の出力までが限界でした。なので体積に材料の比重を掛けて重量を求めるのですが、単位の換算がめんどくさい。

例えば、上記に体積は161155.72㎣とあります。これにアルミの比重2.7を掛けると、43623.14になります。

これは何gなんだ?4362g?436g?と昔は騒いでいたのですが、今はCADが計算してくれます。

上記の質量欄に43.62gとありますね。

ではどの程度まで正確か、試作したヒールガードを計測します。

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なんと!ピッタリ43.6g!CADもすごいですが、同時に工場の加工精度も高いことがわかります。

軽いはエライと言いましたが、ただ軽くするだけなら簡単です。ペラペラに薄くすれば良いだけですから。ですがそれではいい製品にはなりません。

では、何が必要でしょうか?それは必要に応じた強度と剛性です。

強度・剛性に重量。それにコスト。これら全体のバランスが一番大事です。

ちなみに今回の例にあげたヒールガードを使用したNinja250/400用バックステップは絶賛発売中です!!

 

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